断易精義を読み解く⑧

今回も断易精義の占例です。

 

 

占例63

終身の財運を占う

午月丙戌日 空亡ー午未

意訳

妻財巳火は世爻に臨み、月建午火に扶けられて旺相する。この人余財あるも賭博を好む。これは日辰の墓に入るから。墓を冲開する年に大きく儲ける可能性あり。果して、亥年に至り鉱物開掘に成功し、大儲けした。

財運ですから妻財が用神です。

妻財巳火は月と同じ五行で強いです。

世爻に妻財があるので、すでにある程度のお金を持っています。

日に入墓して、墓は夢中・ハマる・依存などの意味があります。

妻財+墓+世爻と五爻に官鬼(癖)戌土が現れ、六獣は玄武(投機・ギャンブル系)で、賭博にハマっています。

妻財が強くて墓に入れば、冲されて墓が壊される時にお金が入ります。

また、二爻の子孫卯木が日と相合して合起して妻財を生じているのも良いです。

亥年は妻財巳火を冲して、妻財を墓から出して応期になります。

妻財巳火は応爻の父母申金と相合関係で、申金は金属関係になるので、鉱物を発掘して大儲けしたのでしょう。

 

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