ある中年男性は仕事運を占い、火沢睽が火雷噬嗑に変わる卦を得ました。
仕事運なので官鬼を用神とします。
官鬼は二爻にあり、月日と十二支が同じで強いです。
勾陳+二爻で基本的に室内で行う仕事です。
月日は六親に直すと官鬼卯木で、世爻は酉金で月日に冲されてであまり仕事が上手くいっていません。
世爻が官鬼の忌神であり白虎でイライラして、すぐにでも辞めたいです。
官鬼卯木は強いですが独発して退神となるので、ここでの将来性はありません。
官鬼は悩みの意味でもあるので、辞めれば世爻の子孫が強くなり気分が楽になります。
結果
仕事は公務員です。
翌年に辞めたそうです。
このままだとあっさり過ぎるので、他に判断したことも書きます。
この卦は仕事運を占っていますが、副次的な情報として健康運を見れます。
世爻が月破、日破で弱いです。
特に卯木が世爻に悪い影響を与えています。
木は痛い、痒いなどの意味があります。
原神は土の五行で消化器系や皮膚の意味があります。
三爻は胃腸の爻位で五爻は首や顔の爻位です。
また、忌神である父母巳火が月日に生じられて強いです。
朱雀(熱、炎症)と青竜(痛み、痒み)があるのもポイントです。
以上の組み合わせから見れば、胃腸系か皮膚関係の病気の可能性があります。
また、世爻が金の五行で金は骨、歯などの硬い部分を表しますから、四爻は背中、腰(基本は三爻だが多少ずれて表現)の意味があって腰痛の可能性があります。
本人に確認したら、胸焼けと花粉症と蕁麻疹(勾陳=膨らみ)腰痛の症状がありました。
今回の場合には世爻が月破日破で弱過ぎるのと、父母巳火と官鬼卯木が強すぎたので大きな病気ではなかったのです。