卜筮正宗(ぼくぜいせいそう)を読み解く⑦

久しぶりに卜筮正宗の占例です。

この例もキングダムや三国志の世界をリアルに感じることができますよ。

 

巻之十三 第六問

申月乙卯日(空亡−子丑)ある男性は兵隊が家に来そうになっているので、どこに逃げた方がいいかを占い、天雷无妄から雷天大壮に変わる卦を得ました。

判断

内卦と外卦が伏吟なので、憂鬱な気持ちが晴れない。

喜ぶべきところは世爻の子孫午火が自分で、応爻の父母子水で親で、月建が応爻を生じて、日辰が世爻を生じて、世爻と応爻が静かで自分と親が安全なことである。

ただ二爻の兄弟寅木が伏吟で月破になるので、兄弟に危険なことが起こるだろう。

「私の親は西の親戚の家にいるので、大丈夫なのか?」と彼が聞いてきた。

西の方角は金の五行に対応して、父母子水を生じる五行なので心配はない。

でも、あなたは東に逃げた方が良い。東は木の五行で世爻の午火を生じるからだ。兄弟、妻、使用人はあなたと一緒に逃げるならば、子孫が世爻にあるので問題ないよ。

 

結果

彼は家に帰ってすぐに東に逃げた。

後で彼から「大丈夫だったが、弟が親のことが心配になって探しに行き、その途中で災いにあってしまった」との報告があった。

 

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