五行易師弟問答を読み解く④

今回も株の占い例です。

 

第一百六十九 株価の動向の占

戌月己卯日(空亡ー申酉)に、株価の動きを占い、巽の訴に之くを得るが如き。

株価は必ず急騰するが、財が動いて合に化し、官鬼が動いて子孫に化し、世爻に劫財の神である兄弟を持つのでは、時期を失ったり、或いは何らかの妨げが有って損をするのである。この株では損をするであろうが、他に株を持っている人であり、其の株にて儲かるであろう、と。果して然り。

すでにある株を持っており、その株価の値動きを問うた例になります。

用神は妻財です。

妻財未土は月日から見ればバランスですが、回頭生になって急騰します。

六冲卦から遊魂卦に変わり、不安定で激しい値動きでしょう。

が、妻財が変爻と相合して邪魔されます。

しかも、妻財は応爻を生じており、自分の所にお金が来ない象で不利です。

官鬼は嫌なこと、不利なこと、他の投資家の動きなどを表します。

世爻に兄弟があり強くて妻財未土の墓に入り、お金の悩みが出る意味になり、最終的には損をします。

 

この株では損をするであろうが、他に株を持っている人であり、其の株にて儲かるであろう、と。果して然り。

とありますが、卦を見ても妻財丑土が初爻にあるぐらいで、私には他の株で儲かる情報は読み取れません。

強いて言えば、動爻が二つとも妻財の原神である子孫に変わっているからでしょうか。

3件のコメント

  1. 初爻丑が四爻未の発動で暗動して、日破で回頭の剋を受けた官鬼が入墓して、別の妻財がそのうち悩みを消す、と解釈した??と思ったのですが、無理があるでしょうか?

    1. その考え方もあるかも知れませんが、基本的に普通の動爻に冲されても暗動はしません。
      独発のみ暗動させる力を持ちます。

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