諸口悦久実占録(一)を読み解く⑩

今回も諸口流の占例を読み解いていきましょう。

 

占例21 夫の病気を占う

(※参考大なり)
Sという婦人の夫の病気を占い、山雷頤が地火明夷に逢う。納甲して占断。

山雷頤が地火明夷に変わる卦です。

・この卦、夫の用神官鬼三爻。辰財の下に伏す。

用神は官鬼は三爻にあり、伏神になっています。三爻(ベッド)+伏神で病床に伏せっている状態ですね。

今月は月破に逢い、空亡に入る。

月破で空亡になり、非常に弱っています。

・飛神より用神生合するといえども、動いて日冲に逢い、散じて生合するを得ず。即ち堤抜を失うなり。

飛神が辰土であり、用神を生じながら相合しているけど、動爻で日に冲されてエネルギーが散ってしまって、隠れた状態から外に出る機会を逃しているということですかね。

・この病人、はなはだ凶なり。寅の日を防がざるべからずと占す。

この病人は凶で、寅の日が危ないです。

果たして三月三十一日(戊寅)日絶命す。

三月三十一日の戊寅日に亡くなりました。

・占拠、三月は月破なり。戊寅の日は用神絶日なり。三時申の時は出空の日なり。また占日は鬼墓の日なり。

三月は月破で、寅日は用神の絶で、三時の申刻は申酉が空亡を出る時間です。また占った日は戌日で、鬼墓ということは、忌神(鬼)である巳火の墓ということでしょうか。

・また、上爻変出の酉官鬼を用神とすれば、月破空亡なり。卦中辰土元神動くといえども、月に剋され日辰に冲さる。元神無きが如し。用(酉金)即ち絶日に危うしと。

六爻が官鬼酉金に変わったので、用神と捉えれば月破で空亡になる。卦の中の辰土が原神で動くが、月に剋されて日辰に冲されて無力になる。用神の酉金は絶(寅)の日に危ないとなります。

 

 

 

 

 

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