増刪卜易(ぞうさんぼくえき)を読み解く13

今回は増刪卜易の例です。

 

 

第七十三 囤貨(商人が貨物を貯蔵して価格が上がるのを待つこと)と売貨の章

子(水)月己丑(土)日(空亡ー午未)に、何時に価を得られるかと占い、雷沢帰妹が兌為沢に変わる卦を得た

「妻財卯木を子水の月建が生じており根がある。目下の価を得ざる者は兄弟申金が動いて剋されるからであり、寅月になって申金が冲去されるのを待てば、このその価は必ず高くなるであろう」

※忌神の兄弟が発動して妻財を剋して、現在は価格が低いことを表します。が、妻財卯木は月の子水に生じられている為、もともとは弱くないです。寅月が来れば申金と相冲して兄弟の力が無くなり、価格が上がるという判断になります。

果して正月(寅月)に非常に高くなった。

 

 

2件のコメント

  1. 絶の独発とみると、妻財に根があるのを無視して、価格は今後もまったく上がらないと判断してしまいそうになります(^^; 

    1. この卦だと兄弟申金が進神で妻財を剋しながら、しかも十二運の絶なので基本的には価格は低いままだと思います。でも、妻財卯木は月に生じられて根があるので価格が上がる力を秘めており、寅月に忌神が一時的に力を失い価格が上がると解釈できます。

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