今回は解釈が結構難しい例です。
占例 156
猫の病気を占う
申月己亥日 空亡ー辰巳
風雷益が風地観に変わる卦です。
記述では「子孫は空亡だが月建と合し、忌神の父母が動くが回頭剋になり大丈夫と判断したが、翌日の子日に亡くなった」と書いてあります。
確かに子孫巳火が月の申金と合するのは良いことですが、十二運から見れば火の「病」で病気に罹っていることです。
巳火は空亡ですが、日辰の亥水に冲されて空亡が明けています。
父母子水は月日に生じられて強く独発していますが、回頭剋になり忌神の力が無くなり治ると判断するのは無理もありません。
しかし、回頭剋といっても子孫の原神である木の墓に変わります。
原神が墓に入ることは、病気や寿命の占いでは良くありません。
なので、これは回頭剋ではなく「忌神が強くて発動し原神の墓に変わった」と解釈するのが正しいです。
旺盛な忌神がわざわざ独発し、子孫の空亡も明けて剋を受け、もう寿命が残ってない、もうすぐ亡くなってしまうと表現したのでしょう。
このように「忌神が回頭剋だから吉」と判断してしまえば外れてしまうので、独発の場合には変爻も良く見なければなりません。
多分、未土ではなく丑土に変わっていれば、すぐには亡くなることはなかったと思います。
個人的には、猫の用神・ペットの意味の子孫。
子孫巳・火は、十二運から日の絶と見ましたが。
用神は、日から剋される!
日の絶(汗)
とても、危険な卦(汗)
…で。日から冲された空亡明けの次の日、子の日に死亡ですか?(泣)