諸口悦久実占録(一)を読み解く④

占い例12 N子の婚姻を占う

 

 

・用神官鬼酉金、三爻世爻の下に伏し、飛神より生合さる。

・また四爻未財、暗動し来りて用神を生ず。誠に吉兆たるものの如きも、知らずに月に剋され、日辰に墓す。

・根無く、伏神ついに徒璽なり。

果して不成なりき。

用神は官鬼です。

官鬼酉金は三爻に隠れており伏神です。

月日から見れば相生相剋は一対一です。

三爻は世爻で官鬼と相合関係で良いですが、諸口氏の見立てでは官鬼が月に剋され日に入墓して結婚出来なかったと書いてあります。

確かにその理由もありますが、もっと重要なのは四爻の妻財が日に冲されて暗動したことです。

妻財は女性の意味があり、占った本人も女性です。

※N子の婚姻を占うとありますので、諸口氏自身が占った可能性がありますが、それでも世爻に妻財がありますので、これをN子自身と捉えても大丈夫です。

となると、四爻の妻財未土は同じ五行なので他の女性と捉えることが出来ます。

日は丑土で未土の空亡を明け暗動させ、同時に官鬼酉金を墓に入れます。

墓に入れれば丑土も妻財なので、別の女性に相手を取られるということです。

また、応爻も世爻を剋して組み合わせとして良くありません。

以上の理由から結婚出来なかったのでしょう。

 

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1件のコメント

  1. 婚姻届を表す、初爻の父母子水が、日に剋され、月破で弱いのもよくないですかね。

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