プリンスの命式を読む

今回は私が高校生の時に良く聴いたプリンスの命式を見ていきたいと思います。プリンスの一押しといえば何と言っても『サイン・オブ・ザ・タイムズ』ですかね。未だに聴き直しますから。

 

日干は乙です。隣接しているのは月干の財(土)と時支の官殺(金)です。そうすれば、土か金が巡って来れば、通変の調和を果たして社会的に発展します。乙を強くする五行は木と水ですが、時干の乙は時支が金なので助けになりません。日支は卯で助けるものになりますので、自分自身しか頼れる所がないということで、ソロ向きになります。しかし、土と火の五行が命式では強いですから、体調面で不安を抱えやすいです。実際は幼少期はてんかんの持病がありました。

月支の午は本人の精神面に強く影響を与えます。火は食傷であり、文化であり表現になります。年支は戌で火の墓です。しかも、日支と合して自分の元に引っ張ってくる物になります。そうすれば、戌が壊されれば音楽活動で発展します。11歳から己未で刑になり、墓が壊されます。実際は若いころから注目され20歳(戊午)にメジャーデビューを果たします。

21歳からは庚申の大運で、官殺が巡って来れば官と財の通変の調和を果たします。また、時支は金で官殺で非常に弱く異質な五行で、木の五行に囲まれて制御される対象です。土はありますが燥土であり生じられません。そのままでは弱すぎるので制御できないということになります。なので大運からエネルギーが補填されて表に出て来れば制御される対象となり、欲しい物が手に入ります。なので非常に有名になったのでしょう。実際、この頃はプリンスの全盛期と言われて大ヒットを連発します。

31歳から辛酉の大運です。金の五行は良いのですが、日支の卯を冲して自分の立ち位置が不安定になります。ワーナーブラザーズとの確執やプリンスという名前も一旦捨てるという行動にも出てしまいます。庚申の大運にあった大ヒットにもあまり恵まれません。もともと日干はそんなに強くなく、自分を支える日支は月支の午と相破の関係、時支は酉で冲の関係ということで卯も弱いです。なので自分自身のアイデンティティを見失ってしまったのでしょう。

41歳から壬戌の大運です。2000年の42歳の時に再びプリンスの名前を復活させます。壬は印綬ですから日干の乙を強くします。戌は日支の卯と合して安定するので本人的にも良い時期です。この時期から以前のセクシー路線からスピリチュアル路線に入ります。命式には印である水はありません。初めて壬が巡ってきた作用でしょう。印綬は宗教・スピリチュアル方面の意味がありますから。

51歳から癸亥の大運です。水は印で良い物ですが、41歳から続いており、日干の乙は少し身旺傾向になっています。しかも亥もダブルで巡ってきますので、かなり心身に影響を与える時期です。2016年4月21日(丙申、壬辰、癸酉)に57歳で亡くなりました。

プリンスは20代の頃から、股関節の痛みを訴え、オピオイド系鎮痛剤を常用していました。この過剰摂取が原因ではないかと言われています。20代の頃は庚申で官殺で日干の乙と干合して弱くなります。また、日支の卯は四肢や神経や痛みの意味で金は骨などの意味があります。また官殺との干合ですから病気がくっついてしまうということで中々治らないということになります。ここでの不利な影響が後々の健康運に影響を及ぼしたと考えられます。

 

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