五行易の表現を無視して周易的な表現をした例(1)

先日、たまたま冬季オリンピックのスノーボードの男子ハーフパイプの決勝を観ていて、平野歩夢選手が金メダルが取れるかどうかが気になり、五行易で占いました。

占ったタイミングとしては、ショーン・ホワイト選手の3回目の競技が始まろうとしていた時です。

この結果で平野選手が優勝するかどうか決まる場面です。

コインを振って立卦すると間に合わないので、スマホアプリを使いました。

 

それが↓の卦です。

甲寅 ( 木 ) 月 丁丑 ( 土 ) 日 空亡 - 申酉

     父母戌土 ’       青竜
     兄弟申金 ’ 応     玄武
     官鬼午火 ’       白虎
     兄弟申金 ’       螣蛇
妻財寅木 官鬼午火 " 世    勾陳
子孫子水 父母辰土 "      朱雀

乾宮        天山遁(てんざんとん)

 

ここで、問題なのは用神を何に選定するかです。

普通は勝負・対戦占いなどであれば、どちらかが勝つかどうかなので、世爻、応爻を見てどちらが強いかで判断しますが、今回の場合は違います。

平野選手が優勝するかどうかが占いの焦点です。

 

官鬼には名前、功名の意味があり、官鬼が強ければ名前が一番上に上がるということです。

なので、今回の場合には官鬼を用神とします。

 

それでは、卦を見ていきましょう。

官鬼午火は月建から生じられており強いです。

その上、二爻と四爻に二つあり、これも旺盛な状態を表しています。

また、私の占った時の意識として、もちろん平野選手が優勝出来るかどうか?ですから、世爻が平野選手で、応爻がショーン選手の意味にも取れます。

世爻に官鬼午火で、応爻は兄弟申金であり、火が金を剋するということになり、一騎打ちの勝負運では平野選手が有利になる組み合わせです。

そうなれば、平野選手が優勝すると判断してしまいそうですね。

 

しかし、結果は違いました。

ショーン選手が最後の競技で、平野選手を逆転して優勝して金メダルを取りました。

これ、どういうふうに解釈すれば良いのでしょうか?

 

まず、私が占ったタイミングが重要です。

その時は平野選手が暫定で1位であり、ショーン選手の競技が始まろうとする直前でした。

コインを振って卦を出す暇など無い状態であり、私としては早く結果が知りたいです。

アプリで占えば一瞬で立卦出来ますので、とりあえず64卦はすぐに見れます。

 

もう一度、卦を見てみてください。

 

この卦は 天山遁(遯) です。

 

遁には、逃げる・逃れる・隠れるという意味があります。

今回は平野選手が優勝するか?どうかですから、天山遁が出れば

 

 

 

優勝を逃す

 

 

 

という意味に取れます。

 

今回のように、占った状況により五行易で吉凶を表す訳ではなく、周易的な意味で表す時もあるので、注意が必要です。

1件のコメント

  1. はじめまして。
    林先生のサイトから飛んできました。
    上記の例ですが、用神を官鬼とされるのは依頼がある場合であり、この場合は依頼がなさそうですので応爻にされた方が良いように思います。

    そうしますと月破で空亡ですので優勝を逃すと見れます。

    断易で判断できないことはございませんので、その点で断易を信用してあげてもいいように思います。

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