先日、個人レッスンを受講している生徒さんからLINEで興味深い占例の報告がありました。
問いは「職場の新年会に出かけて良いか?」です。
結果から先に説明します。
この卦を見て生徒さんはあまり運が良くないと思い、念の為○○のお守りを持っていきました。
新年会自体は特に問題なく終わったそうです。
しかし、帰宅している最中に喉に違和感が出て声がかすれてきたので、その日は早めに寝ました。
翌日に風邪の症状(喉の痛み、咳、痰、鼻水、微熱)が出ました。
その日は休みだったのでゆっくり静養しました。
翌々日になっても治らず関節痛も出てきたので、会社を休み病院でコロナとインフルの検査を受けましたが全て陰性でした。
病院の処方薬を飲んだら翌日にはだいぶ良くなりましたが、その後咳と鼻水の症状はしばらく続きました。
それでは卦の説明をします。
風山漸が地山謙に変わる卦です。
世爻を用神とします。
世爻は子孫申金で空亡ですが、日の寅木に冲されて暗動しています。
日は官鬼になりますから仕事関係の誘いです。
世爻を中心見ると忌神と仇神の発動です。
反吟になれば悪い要素が消えるとの見方もできますが、忌神と仇神の発動ですから弱くても何らかの影響があります。
しかも、日の寅、五爻の巳、世爻の申がそろって三刑で悪い要素が増します。
風邪症状が出たのは翌日です。
その日は辛巳日で、忌神の巳火と一致して暗動した世爻と相合し応期になります。
次の日は壬午日で、これは世爻を剋します。
次の日は癸未日で世爻を生じて、父母巳火を化殺し官鬼卯木を入墓させ病状がある程度良くなったのでしょう。
新年会に出た翌日に風邪の症状が出たので、さすがにこの新年会で感染したものではないでしょう。
ですが、応爻が官鬼卯木で病気の意味になり、新年会に参加したことが何らかのトリガーとなり、発症してしまったのかもしれません。