ある女性は会社の採用試験に受かるか?と占い、山天大畜が風天小畜に変わる卦を得ました。
官鬼は世爻にあり強くて、応爻の原神が発動します。
一見良さそうに見えますが、結果は採用されませんでした。
今回はその理由を説明していきたいと思います。
官鬼寅木は世爻にあり、月と日に助けられて強いです。
六爻にも寅木があり月日に生じられて旺盛です。
応爻は採用試験を受けた会社で、原神になり独発しています。
官鬼はすでに強いのに妻財が発動してわざわざ官鬼を生じる必要があるでしょうか?
ということは、これは官鬼の太過(大旺)です。
太過の法則とは用神が強すぎて結果的に弱くなる現象を言います。
植物で例えると、水分は充分足りているのに水を植物にをやり続けて、最終的には植物は育たず腐ってしまうことと似ています。
以上のことから、採用されないと判断出来ます。
ですが、気になる点もあります。
応爻の妻財子水が独発して絶に変わり、わざわざ月破になるということです。
となれば、原神が弱くなるということですから、官鬼は太過では無くなって採用される‥‥
‥‥ということではありません。
これは独発なので、太過以外の面から吉凶を表しました。
普通は応爻の妻財が世爻の官鬼を生じれば採用されます。
しかし、父母巳火は書類、試験の意味があるので、月破になるのは良くありません。
また、応爻が原神として世爻を生じることが出来なくなるということで、採用されないということになります。
このように卦は太過、独発という二つの面から吉凶を表したのです。
ちなみに採用試験は子月己亥日で、不合格通知が来たのは子月庚子日の巳刻でした。