五行易占例:『易心理学入門: 易・ユング・共時性』(艮為山)

最近、『易心理学入門: 易・ユング・共時性』という本を読みました。

 

 

易は人生の悩みに打てば必ず応えてくれる「打出の小槌」。ユング心理学から易に導かれその魅力にとりつかれた著者が、古代中国の聖人がいかに人間の心理に通暁していたか、深層心理にも通ずる洞察力の深さを語る易心理学入門。 ※Amazon本の概要より

 

その中に興味深い占例を発見しました。

一つは伊藤博文が暗殺される前に占った卦と、もう一つは著者の妻の乳がんの卦です。

どちらもまったく同じ艮為山の三爻です。

伊藤博文の暗殺(1909年)は、易聖・高島嘉右衛門(高島呑象)が事前に『艮為山(ごんいさん)』の三爻を得て予言したという伝説で有名です。三爻の「其ノ背ニ艮(とど)まりて其ノ身ヲ獲ズ」が、腰への被弾と自身の死を示唆し、犯人・安重根の「根」に「艮」が含まれる点も指摘されました。

占った日付が不明ですから、月日の相生相剋を使っての吉凶判断はできないですが、象意は充分見れます。

 

伊藤博文の例から分析してみます。

伊藤博文自身が占った訳ではなく、高島呑象が占った訳ですから、普通は友人なら兄弟、他人なら応爻が用神となります。

高島呑象(高島嘉右衛門)と伊藤博文は、明治期の政治家と実業家という関係を超え、長男の結婚(姻戚関係)や易占を介して非常に親密な関係にありました。高島は横浜の街づくりで伊藤の信頼を得て、後に伊藤のハルビンでの遭難(1909年)を予見し旅行の中止を懇願するほど深く親交しました。

ただ、本当に相手のことが心配で我が事のように思っているのなら、世爻を用神としても良いです。

艮為山から山地剥に変わる卦です。

応爻は他所で、世爻にとっては絶の地の発動で冲剋されて、外出すれば不吉です。

子孫は安全や楽しいという意味がありますが、官鬼に変われば悩みや災いの意味になり、これも凶です。

六爻は天の爻位で、官鬼は死者の意味があり、出かければ亡くなる暗示なります。

仮に兄弟が用神でも、子孫が官鬼に変わるのは良くありません。

申金が独発して寅木を冲して、暗動して兄弟を剋するのも不吉です。

応爻が用神でも、子孫が発動して官鬼に変わり、変爻は結果ですから、これも良くないことになります。

 

さて、次に著者の妻の例です。

妻ですから、妻財子水が用神となります。

子孫が原神で、申金は妻財を生じているのは良いですが、病気の意味のある官鬼に変わって不吉です。

六爻の官鬼寅木は申金に冲されて、暗動して妻財子水の病の地で良くありません。

申金は三爻で、婦人科系の意味があり、五爻は胸の爻位で、妻財は血液や母乳の意味があります。

艮は土の五行で、腫瘍の意味があり、仮に妻財が弱ければ悪性の腫瘍(がん)になります。

結果は片方の乳房の全摘手術になったと書かれていました。

 

 

 

 

 

 

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