卜筮正宗(ぼくぜいせいそう)を読み解く15

今回は土の十二支(丑戌未)の三刑の例です。

 

第十四問

亥(水)月戊戌(土)日(空亡ー辰巳)に、妾の近病を占い巽為風が火天大有に変わる卦を得ました。

「妻財未土を用神として、発動して官鬼酉金に変わるのは良くない。原神である子孫巳火が月破で空亡で、また日の辰土に墓庫(入墓)に入ってしまう。そして、丑戌未の三刑がそろうのも良くない。全てにおいて吉兆がなく、当日が危ない」

※この例を見るとわかりますが、あくまで三刑は最後の一押しで判断していますね。

果して、本日の未刻に亡くなる。

※未土は三刑の地支の一つではありますが、妻財未土が動爻になっているので、応期のルールに則しています。

 

この卦の判断のポイントは、妻財未土が弱くないが官鬼に変わることと、原神の巳火が月破+空亡+日に入墓していることです。官鬼は災い・死体、原神は魂・霊ということで、亡くなってしまったのです。また、なぜ用神は妻財未土になるか?ということですが、初爻の妻財丑土より世爻に近く、病気の意味の官鬼に変わったのでそうしたのでしょう。

 

 

2件のコメント

  1. 近病なので、六冲卦がでて快癒かと思いきや、そういうわけでもないのですね。

    1. 六冲卦だけでは理由が弱いです。
      妻財が官鬼に変わるのと、原神が月破+空亡+日に入墓するのが判断の肝です。

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