諸口悦久実占録(一)を読み解く③

占例 55

松の木、植生するやを占う。

 

 

これは判断を間違えた例ですね。

用神は子孫を取ってます。

子孫は酉金で、月日から助けられて旺盛です。

しかも、発動して巳火と丑土が揃って三合局です。

なので、枯れないと諸口氏は判断しました。

が、結果は秋になって枯れてしまいました。

後からの結果を見返して、用神は官鬼卯木だったと結論づけています。

 

太過のルールから言えば、子孫酉金は強すぎて太過で、官鬼卯木は弱すぎて逆に強くなると判断して、この木は枯れないということになってしまいます。

だったら子孫酉金でそのまま見た方が、太過で枯れると判断出来るかもしれません。

ですが、官鬼卯木をもう一度見て見ましょう。

日に剋されて空亡ですが、月に辰土があります。

辰土は春の余気があり、少し根があります。

そうすれば、これは弱すぎの太過にならず、酉金からの強い剋を受けてしまいます。

酉金はちょうど秋の五行なので、官鬼の空亡を冲開して枯れてしまったのだと思います。

 

3件のコメント

  1. 太過になるかならないか、の微妙なところが判断が難しいですね。
    実践だと気付かなさそう…(^^;
    また、空亡が弱いとき冲開したらどうなるか、というのも勉強になりました。
    これをもとに、うちの植物を占ってみます。
    いつも本当にありがとうございます。

  2. どれを用神とするか迷いますね。妻財には植物という意味がありますし。木の五行が臨んだものを用神とするのが素直なのでしょうか。

    1. 明確な決まりがないので、私の場合には卦の組み合わせや動きなどを見て、総合的に判断します。

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