伏神(ふくじん)・飛神(ひじん)

伏神(ふくじん)が難しくての判断の仕方がわからない・・とお思いの方は多いと思います。

 

まあ、伏神と飛神は初心者にはちょっと分かりづらいです。

私も最初は理解するまでかなり苦労しましたから・・

 

・・そういうことで今回は伏神と飛神についてなるべくわかりやすく説明していきましょう。

とりあえず図を見てください。

※卦自体は間違っていますが、説明自体に問題はないのでご容赦ください・・(汗)

この図では、二爻に父母亥水が本卦に現れていないですね。

なので伏神と言います。

伏神は読んで字のごとく、伏する神です。

伏には ふせる、かくれる、ひそむ などの意味がありますから、伏神は本卦に現れていないのです。

 

父母亥水の右隣りに子孫午火があります。

ということは、父母亥水は本来は卦に現れていないですから、本卦にある子孫午火は隠れた父母亥水の上に乗っかっている状態になりますね。

飛神は飛ぶ神です。

飛の意味は とぶ、はねあがる などの意味がありますが、ここでは伏神の上にあるということで、飛神です。

 

例えば、この卦で親のことを占ったとしましょう。

親の六親は父母ですから、伏神である父母亥水を用神とします。

伏神は本卦に現れておらず、それだけで不利な状態です。

隠れているということで、目には見えません。

表(本卦)にでなければ使い物にはならないのです。

基本的に伏神は強ければ表に出たがっていると考えて下さい。

そうなれば飛神は伏神に覆いかぶさっている邪魔者であり、伏神と飛神の関係性が非常に重要になってきます。

 

伏神にとって有利な組み合わせは、

・伏神が飛神を剋する

・飛神が伏神を生じる

・飛神が空亡や月破になり弱いこと

・伏神が強くて日に冲されたり、動爻に冲されたりすれば隠れたところから出やすいので吉

 

不利な組み合わせは、

・伏神が飛神に剋される

・伏神が飛神を生じる

・伏神が空亡や月破になり弱いこと

・伏神が弱くて日に冲されたり、動爻に冲されたりすれば隠れたところから出やすいが、出てしまえば余計に弱くなり凶

 

基本的には伏神と飛神の力比べだと思うと分かりやすいかと思います。

この条件に当てはめれば、父母亥水は飛神である子孫午火を剋する関係であり、表に出やすい組み合わせです。

また、月の酉金から生じられています。

しかし、日の丑土からは剋されています。

ですが、月破や空亡では無く弱い状態ではありません。

反対に飛神である子孫午火は月と日からの助けはありません。

なので、総合的に見ると伏神である父母亥水のほうが強くて表に出やすいという判断になります。

※ただし、最終的な判断は卦の動きをみて行います。

 

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