五行易で一番嫌われている六親はなんでしょう?
これはいわずもがな『兄弟』です。
兄弟には争い、お金の損、邪魔、障害などの意味がありますから当然です。
実際、兄弟が発動したり、世爻にあったりすれば大体良くない作用をします。
でも、良いところもあります。
兄弟は我と同じ五行であり、自我という意味になります。
世爻に兄弟があれば自我が強くなるという意味になり、自我を通せば仕事、金運、恋愛などは確実にうまく行かなくなります。
兄弟に朱雀、白虎が臨めば怒り、口論の意味になります。
でも、怒りの感情は現状を打破するエネルギーを生みます。
現状に不満があったり、思い通りに行かないから怒るわけであり、その感情をうまく振り分けることができれば、現状を打破する力を得ることができます。
現状にそこそこ満足していれば、わざわざ新しいことを始めたり環境などを変えようと思いません。
なぜかと言えば、めんどくさいからです。
人間は元来めんどくさがりの生き物ですから、怒りのエネルギーがないとめんどくささを突破して行動しないからです。
なので、世爻に兄弟がある場合には、周りから左右される運(仕事、恋愛、金運など)が悪いと思って諦めずに、運が悪くなるからこそ現状を変えるチャンスだと思うことが大事です。
これを六親の面から考えて見ます。
兄弟が剋する五行は妻財で、生じる五行は子孫(表現・生み出す)です。
怒ったままで周りを攻撃すれば、妻財を剋することと同じで現実面での損が出ます。
では、怒っても周りを攻撃せず、その感情を踏み台にして何らかの生産的な行動を行ったらどうでしょう?
それは子孫を生じることであり、結果的に妻財が強くなります。
例え現状に不満足でも、その怒りの感情を利用して行動していけばいいということになります。